特別講習会 Anterior Knee Pain
前原 由貴様
今回、2日間patellofemoral pain syndrome(PFPS)に関する講習会に参加しました。PFPSの定義、膝のバイオメカニクス、評価(動きの評価と視診・触診による評価)、patellaの位置修正のためのテーピング、mobilization、表面筋電計を用いてフィードバックしながらのエクササイズなど、盛り沢山の内容でした。2日間では足りないくらいの濃い内容を、簡潔にかつポイントを押さえてわかりやすく教えてくださいました。そして通訳の中山先生と三根先生も非常に丁寧に説明してくださり、理解しやすかったです。
テーピングなどの実技ではAlfio先生と通訳の先生がラウンドしてくださり、非常に質問しやすい環境でした。そして受講生の質問やよくある間違いを実技のあとに必ずシェアしてくださったのも有難かったです。様々なpatellaの位置異常に応じてのテーピングや全体の安定性を高めるテーピングなど沢山の方法を教えて頂きました。テーピングはもっともっと練習が必要だと感じていますが、大阪に帰ってから、実際に膝OAでpatellaの位置異常がある方に、習ったテーピングをすることで荷重下でのエクササイズが可能となり、良い結果が得られています。
また、EMGを使用したエクササイズで被験者にならせていただきました。実際に筋収縮を確認しながら運動すると自分の収縮が入りやすいポジションや動きを知ることができ面白かったです。そして、運動のバリエーションを非常にたくさん作り出せることも体感しました。私はPilatesを運動療法に取り入れているのですが、その難易度設定のバリエーションを考えるヒントにもなりました。今回の講習会で学んだことを、しっかりと復習し臨床に活かせるよう努めていきたいです。
このような貴重な講習を受ける機会を与えてくださったことに感謝しています。今後またこのような講習会があれば是非参加したいです。