第241回技術講習会 軟部組織モビライゼーション(上肢編、頚部・体幹編)
奈良県立医科大学附属病院 医療技術センター リハビリテーション係
理学療法士 山中頌貴 様
今回の2日間の講習を通じて、上肢・頸部体幹の軟部組織に対する評価法・治療手技を学ぶことができました。軟部組織モビライゼーションの適応や禁忌、生理学的作用などを座学で学びました.
実技では解剖生理運動学をベースとした触診法・評価治療手技・ポジションなど、とても細かく教えていただきました。また分からないことは質問しやすくとても詳細に教えていただける環境で有意義な講習であったと思います。
私は急性期病院に従事しており、臨床の中で特に術後早期の整形外科疾患患者を担当させていただくことが多く、介入時間が十分にあるとは言えない現状です。そのため軟部組織の問題に対して長期的な治療効果の持続がないことや患者自身でのセルフマネジメント法の指導方法が分からないことで悩んでいましたが、効果的な治療手技・セルフエクササイズを学び臨床の中での悩みの解決へのヒントとなったと感じます。
今回学んだ内容を復習・自己研鑽し日々の臨床の中で患者にできるだけ還元できる知識・技術にしなければならないと感じ、改めて自分の理学療法を見直す機会となりました。
奈良県立医科大学附属病院 医療技術センター リハビリテーション係
作業療法士 岡本隆奈 様
二日間に渡り軟部組織モビライゼーションについての講習会に参加させて頂きました。”モビライゼーション”といっても漠然としたイメージしかありませんでしたが、運動器の機能障害に対する治療体系という枠組みから軟部組織モビライゼーションの定義、作用、手技の部分まで講義いただき理解することができました。
実技では筋の走行から復習し、触診やマッサージ、ストレッチと段階的に丁寧にすすめられ、経験年数の浅い私でも理解しながら学ぶことができる内容でした。
実技メインの講習会であったので、分からないことを気軽にその場で質問しやすい環境であったことはありがたかったです。また実技ではペアを交代しながら行い、参加者同士でコミュニケーションをとることが多く、刺激的で大変貴重な経験でした。
今回学ばせて頂いたことを今後の臨床にいかしていきたいと思います。