特別講習会 Foot Malalignment
植原整形外科医院
土橋祐太郎様
【偉大な臨床家に学ぶ理学療法の奥深さと面白さ】
Foot courseでは足関節のバイオメカニクスや病理、機能障害をAlfio Albasini先生の臨床現場での症例を通して学びました。また足関節を評価する上でのチェックポイントを学び、4人1組のグループでディスカッションをしながら評価を行いました。またそれらの評価に基づいた足関節に対するモビライゼーションとJenny McConnellの提唱するテーピングを学びました。
症例の動画数が数十例に及び、臨床での動作分析の際に見るべきポイントがとてもイメージしやすかったです。さらに同じ診断名であっても症例によって機能障害の多様性があることを理解できました。
さらに今回の研修会で特筆したい点はマッコーネルテープです。このテーピングにより外反母趾や回内足、回外足などのアライメント不良を修正する方法や足底腱膜、アキレス腱障害、シンスプリント、踵骨滑膜炎などによる症状を軽減させる方法など臨床で活用しやすいテーピングの方法を学びました。マッコーネルテープを日本で学べる機会は少ないためとても貴重な経験となりました。
Alfio先生のデモンストレーションが多く、臨床での評価→治療→再評価の流れがシンプルで分かりやすかったです。デモの中で評価と治療を繰り返す一連の過程や受講者の質問に対しても常にオープンマインドな先生の所作が印象的でした。今回の研修会で学んだ点を臨床に取り入れ、内省し理学療法の精度を高めたいと思います。