第243回技術講習会「脊椎に対するマニュアルセラピー」
第243回技術講習会「脊椎に対するマニュアルセラピー」
釘宮整形外科リハビリクリニック 佐舗 幸貴 様
Manual Therapy-A Maitland based approach体験談
私は理学療法を提供するためのベースとして、Maitlandの書籍をよく参考にしていましたが、書籍だけの知識だけでは心許ない部分がありました。その思いを払拭したく本講習会に参加させて頂きました。講習内容は予想以上に充実した内容であり、書籍と同様の内容はもちろんありましたが、その他最新の情報を伝えて頂け、とても満足がいくものでした。
その中でも、本講習の柱の1つとなっていた「Continuous Analytical Assessment」に、私は非常に感銘を受け、深く考えさせられました。普段の臨床なかで何気なく当たり前のように行っているはずですが、改めて、確り出来ているかと問われているかのようでした。思考プロセスは自ら振り返らないと何事もないように進んでいくものだと再認識しました。
そんな思考プロセスの手助けになるように、徒手療法の機械的・化学的・神経生理学的なエビデンスの紹介があり、特に繰り返し強調されていたことが治癒過程の知識と、その判断を導く主観的評価でした。Dr.Steveの臨床パターンを含め様々な症状・徴候をご紹介頂きました。
また客観的評価技術も伝達して頂きましたが、とてもシンプルなものでした。しかしシンプルが故の難しさがあり、練習と日々の臨床の積み重ねが必要だと感じました。
本講習で学んだことを日々リフレクションし、筋骨格系理学療法士として、より良い理学療法を提供できるように努力していきたいと思います。